吃音は面接に影響する?話す仕事は避けるべき?吃音に悩む人におすすめの職業を紹介

2020年5月14日

吃音の症状がある場合、話すことの多い仕事は避けたほうが良いのでしょうか?

今回は、吃音の症状がある方の就職や面接対策、おすすめの職業について紹介していきます。

吃音の症状があっても話す仕事はできる!

吃音のある人でも、話す職業についている方はたくさんいます。

接客や営業の仕事をしている人もいますし、教師や弁護士、俳優など、人前で話す職業についている人もいます。

吃音のある医師として有名な先生もいます。

フリーアナウンサーの小倉智昭さんも吃音があると公言されています。

わたしは言語聴覚士という仕事をしていますが、同じ職種で吃音のある人も実はたくさんいます。

言語聴覚士は、人と話すことが中心の職業ですが、経験を活かして活躍されています。

話し方の特徴よりも、やる気や適性が大切

「話す」スキルのみを求められる職業は、それほど多くありません。

どんな職業でも、その仕事のために必要な知識や学習能力、周囲とのコミュニケーション能力、思いやりや誠実さなど、必要なスキルはたくさんあります。

話し方の特徴は、表面的なものでしかありません。

吃音があっても将来の夢を諦める必要はありませんし、可能性を狭めて考える必要は全くありません。

仕事中にストレスを感じている方が多いのも事実

そうは言っても、実際に仕事をしていて話すことについて悩みやストレスを感じる方は多いようです。

大人の方からのご相談で、一番多いのは仕事中の吃音の症状についてのお悩みです。

しかし、完璧な人なんて誰もいません。

吃音の症状を隠そうとするのではなく、吃音とうまく付き合って乗り切っていくことが大切です。

カミングアウトして、周囲の協力を求めたって良いんです。

例えば、電話応対が苦手だったら、誰かに変わってもらうことも一つの案です。

話すことについてストレスの少ないおすすめの職業についてはこの記事の最後に紹介しようと思います。

就職や面接に影響することはあるの?

吃音の症状があると、就職に影響するのか心配になりますよね。

吃音があるから就職活動で不利になることはあるのでしょうか?

面接は準備とリハーサルが大切

面接は、吃音がない人も緊張するのが普通です。

緊張する場面で、自分の能力をアピールするって誰でも難しいですよね。

大切なのは、話し方の特徴よりも、話す内容です。

話し方ばかりを気にするのではなく、どもっても良いので言いたいことを精一杯伝えることが大切です。

そのために重要なのが準備とリハーサルです。

面接で何を聞かれるのか想定して、準備とリハーサル(練習)をしっかり行うようにしましょう。

心配ならばカミングアウトをしよう

コミュニケーションが苦手な人だと思われるよりは、はじめに吃音があることをカミングアウトすることもおすすめです!

吃音があると面接時や履歴書でカミングアウトすることで不安が減ります。

また、今は受け入れ側の意識も変わってきていますので、吃音の症状について配慮してもらえる場合も多いです。

おすすめの職業スキル

今まで接してきた吃音のある人は、真面目できっちりとした性格で、よく考え分析して行動する人が多いように思います。

ここでは、吃音の症状が強く出ていてもストレスが少なく、長所を活かせる職業について紹介します。

ご自分の夢や目標がある場合、吃音の症状があっても諦めないでくださいね。

プログラマー

プログラマーはスマホアプリや業務アプリケーション、Webサイトを開発するお仕事です。

コンピュータに指示を出すプログラミング言語と呼ばれるコードを書いて、ITサービスを作ります。

プログラマーの職場ではITツールの活用が他の職場よりも進んでいます。

ことばよりもチャットなどでコミュニケーションを取る機会が多く、ことばを発する機会は他の職業よりも少ないです。

プログラミングは1人で集中して取り組めるので、1日誰とも会話することなく、作業に没頭することもあります。

さらに、仕事の評価においても優れたコードをいかに短い時間で書くかという成果の面が重視されるので、吃音がハンディになりません。

吃音の症状が自分の評価に影響していると不安な方にもおすすめです。

ただし、その分プログラマーは能力に応じてシビアに評価が行われるため、絶えずスキルアップが求められます。

まとめ・終わりに

今回は、吃音の症状がある場合の就職への影響や、面接対策、おすすめの職業について紹介しました。

吃音の症状があっても様々な分野で活躍している方はたくさんいます。

話し方にとらわれすぎず、自分にあったお仕事を見つけてくださいね。

KIZUKIは言語聴覚士による言葉とプログラミングの教室です。

KIZUKIでは、次のような内容の個別レッスンを行なっています。

  • 国家資格・言語聴覚士によるスピーチセラピー(楽な話し方、吃音が出たときの対処法など)
  • プログラミングレッスン(5歳〜大人の方)

プログラミングレッスンは、情報・数学の教員免許を持つ講師が担当しています。

プログラミングは小学校は2020年より、中学校では2021年より必修化も決まっており、早期からプログラミングの考え方に親しんでおくのがおすすめです