キッズヨガが発達のゆっくりな子どもにおすすめな理由!言語聴覚士の視点から

2019年11月18日

みなさんこんにちは!言語聴覚士のMaiです。

今回は、発達支援を行なっている言語聴覚士の視点から、キッズヨガが発達に凸凹のある子や発達のゆっくりな子にもおすすめな理由を紹介していきます。

キッズヨガとは

キッズヨガとは、最近注目されているアメリカ発祥の教育プログラムです。

運動能力や柔軟性はもちろん、子どもの心と身体の発達を育みます。

キッズヨガの効果

  • 柔軟性
  • 運動能力
  • 免疫力
  • 感性
  • 社会性
  • 集中力

これらの能力を高める効果があります。

キッズヨガとは?キッズヨガの内容と効果について説明

発達のゆっくりな子にもプラス

キッズヨガは、発達障害のある子や、発達のゆっくりな子どもにとっても良い効果がたくさんあります。

自閉症スペクトラム(ASD)や、注意欠陥多動性障害(ADHD)のある子の習い事としてもおすすめです!

発達のゆっくりな子にキッズヨガがおすすめな5つの理由

  1. 楽しみながら運動能力や柔軟性を高める
  2. ことばの発達の基礎となる模倣の練習に
  3. 集中力を高めて情緒を安定させる
  4. 社会性と自己肯定感を高める
  5. 子どもの発達に合わせたプログラムを行える

それでは一つずつ解説していきます。

楽しみながら運動能力や柔軟性を高める

子どもの発達の土台となるのは「身体」です。

発達のゆっくりな子は、運動が得意であっても、身体の動かし方が不器用であったり、うまく身体をコントロールすることが苦手であったりします。

キッズヨガでは、遊びのような楽しい雰囲気で、動物になりきってポーズをとったり、音楽に合わせてポーズをとったり、カードゲームをしながらお友達と一緒に身体を動かしたりします。

子どもが楽しめる工夫をたくさん取り入れたプログラムで、運動機能や柔軟性、身体のコントロール能力を高めていきます。

ことばの発達の基礎となる模倣の練習に

子どもがことばを話せるようになるには、周囲のことばを聞きとってまねをして話す能力が必要です。

ことばの発達のゆっくりな子どもは、ことばだけではなく、動きの模倣(まねっこ)も苦手であることが多いです。

まずは動きの模倣から始めて、音声模倣の練習を行っていくことが、発語を促すためにも効果的です。

キッズヨガでは、先生のまねをして体を動かす必要があるため、目で見て身体を動かしコントロールする練習にもなります。

集中力をを高めて情緒を安定させる

キッズヨガは、一つひとつの遊びや活動に集中することが苦手な子や、かんしゃくがあったり感情の起伏が大きい子にもおすすめです。

ひとつのポーズをとるために、どのように身体を動かせば良いか考え、自分の身体の動きや呼吸に意識を向けます。

元気に体を動かす時間と、横になって身体を休める時間があり、活動のオンオフの切り替えの練習にもなります。

活動のオンオフができることで、集中力が高まり落ち着いて参加できるようになります。

また、時には自分の呼吸に意識を向けることで、精神面を安定させることができます。

ヨガの中で精神面を安定させる練習をすることで、日常生活でも感情が高ぶった時の対処ができるようになっていきます。

社会性と自己肯定感を高める

ことばの発達の土台となるのは、コミュニケーションの楽しさや、他者への興味です。

キッズヨガでは、お友達といっしょにポーズをとったり、協力してポーズをとることで、コミュニケーションの仕方を学んでいくことができます。

キッズヨガの目的は、正しいポーズをとることではありません。

少し間違っていたとしても、楽しめていればOKです。

子どものやってみよう!とする気持ちを受け止めながら、ヨガを通して社会性と自己肯定感を高めていきます。

自己肯定感を高めることは、発達に凸凹のある子が成長していく上でもとても大切です。

子どもの発達に合わせたプログラムを行える

キッズヨガは、誰かと競い合うものではありません。

運動が苦手であっても、身体がやわらかくなくても、集中力が続きにくくても、その子のペースで行うことができます。

また、キッズヨガは大人のヨガとは違い、子どもが楽しめる工夫をたくさん取り入れています。

遊び感覚で楽しみながら、運動能力や模倣能力、集中力、社会性など、子どもの発達に必要な様々な能力を高めていくことができます!

終わりに

今回は、言語聴覚士の視点から、発達のゆっくりな子どもの発達にはキッズヨガがおすすめな理由について紹介してみました。

現在、キッズヨガレッスンの新規お申し込みは受け付けておりません。