NCプログラムとは?子どもの発達タイプに合わせた課題あそび
NCプログラム(認知・言語促進プログラム)では、発達に遅れのある子どもたちの発達をチェックします。発達タイプを分析し、ターゲット領域ごとにねらいを定めた課題を行います。
このページでは、NCプログラムについて説明していきます。
ことばの発達には全体的な土台作りが大切
子どものことばが遅いとご相談を受けることがよくあります。
その時いつもお話をしていることは、「ことばの遅れ」は単に言語機能の問題ではないということです。運動能力や認知機能なども含めた全体的な発達を土台として、子どものことばは発達していきます。
ことばの発達を促したいと思うとき、表面的な「おしゃべり」の仕方のみにアプローチするのでは効果的ではありません。
子どものことばの発達を考えるとき、ことばだけではなく全体的な発達の評価します。子どもにとって今本当に必要としている課題領域を見つけ出すことが大切です。
発達を領域ごとに分けてチェックする
NCプログラムでは、まず子どもの発達を次の6つの領域ごとに評価して指導プログラムを立てます。
- 視覚操作
- 言語(言語理解・言語表出)
- 記銘(視覚記銘・聴覚記銘)
- 文字(読字・書字)
- 数
- 運動(微細運動・粗大運動)
※記銘とは、記憶力や情報を覚えて定着させる能力のことを言います
領域ごとに発達の状態を評価して記録チャートを作成することにより、同時にその子どもに行うべき領域の課題あそびを選定することができます。
800種類以上の課題あそびからプログラムを作る
NCプログラムには800種類以上の課題あそびがリスト化されています。
例えば、「輪なげ」「ブロックあそび」「おままごと」「お買い物ごっこ」「風船バレー」など、課題と言っても子どもが楽しむことのできる内容になっています。
1セッションの間に3つ程度の課題あそびを実施できるようにプログラムを作成します。
KIZUKIのセラピーでは一見遊んでいるだけに見える課題でも、すべて目標やねらいが定められています。
まとめ
- ことばの発達には全体発達の土台を築くことが大切
- NCプログラムでは発達を6つの領域ごとにチェックする
- 子ども一人ひとりに合わせた課題あそびを選択する
- 実施する課題あそびすべてに発達を促す目標が設定されている