ビジョントレーニングとは?視覚認知の能力を伸ばす遊びを紹介

2019年9月25日

子どもの発達において、目で見て理解する能力は非常に大切です。

ここでいう「目で見る」とは単に視力の問題ではなく、ものに注目し、見たものを把握して、さらに脳で処理し理解する能力のことを言います。

このページでは、子どもの発達において重要な「見る」機能を伸ばすビジョントレーニングについて説明していきます。

ことばの遅れの原因は「見る力」の未熟さにあるかも?

ことばに遅れのある子どもたちを観察していると、ものを操作することが苦手であったり、視力は良いはずだけど注意力が散漫で、まるで見えていないように感じることがあります。

視覚的な認知能力を高めることによる効果

  • 全体的な発達を促す
  • 生活する上での不便を少なくする
  • 様々なものへの興味が広がる
  • 集中力が続きやすくなる

視覚とは?視機能と視知覚機能を高める遊びが大切

「見る」ために必要な感覚を視覚といい、視覚は視機能と視知覚機能に分けられます。

  • 視機能:目で情報を受け取る機能
  • 視知覚機能:受け取った情報を脳で理解する機能

<視機能>

お子さまがものを見るときに目を細めたり、まぶしそうにしたり、近づいて行って見たりすることはありませんか?

そういった様子が見られる場合、視力を含めた「視機能」に何らかの問題がある可能性もあります。視機能については、眼科で検査を行うことができます。

視機能には、視力、視野、眼球運動などが含まれます。

視野や眼球運動については、遊びを通して練習をすることができます。

例えば、ボール遊び、風船バレー、視線迷路、ぬりえなどです。

※もし視力自体に問題がある場合は、まずは眼科を受診して眼鏡などの視力矯正が必要です。

<視知覚機能>

視知覚機能とは、ものを見てその情報を「理解する」能力のことです。

視知覚機能は、子どもの発達に欠かせません。視知覚機能が未熟だと、一つひとつの課題や物に集中できなかったり、細かい操作が難しかったりします。

視知覚機能を活用した遊びを実施することによって、視知覚機能を高めることができます。

例えば、ダンス、型はめパズル、カテゴリー分類、マッチング、積み木模倣、神経衰弱などです。

※視知覚機能の発達のためには、まず眼球運動など視機能を高めるトレーニングを行います。

 

このページでは、「見る」機能について説明し、視機能と視知覚機能を高めるビジョントレーニングについて紹介しました。

KIZUKIでは課題遊びのプログラムとして必要に応じてビジョントレーニングも取り入れています。

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まとめ

  1. 子どもの発達には「見る」機能が大切でことばにも影響する
  2. 「見る」機能は、視機能と視知覚機能に分けられる
  3. 視力に問題がある場合は眼鏡などの視力矯正が必要
  4. 視機能と視知覚機能はビジョントレーニングで練習することができる