発達性協調運動障害とは?発達のゆっくりな子は体や手先の運動が苦手かも
運動の苦手さや手先の不器用さがあって、日常生活に困難さが生じている場合、発達性協調運動障害(DCD)の可能性があります。
ことばの遅れや発達の遅れのある子には、運動がとても苦手な子や手先の不器用な子も多いと言われています。
今回は、発達性協調運動障害(DCD)について紹介していきます。
発達性協調運動障害(DCD)とは?
発達性協調運動障害とは、身体に明らかな問題がないのに、身体の運動や手先の動きがとても不器用で、学校生活や日常生活で困難さがある状態のことを言います。
例えば次のような問題が生じることがあります。
- はさみをうまく使えない
- 洋服の着替えが遅い(ボタンをとめるのが苦手など)
- 文字をうまく書けない、枠の中に書けない
- 片足立ちやケンケンができない
- 上手に走れない
- 自転車にうまく乗れない
- 体育や図工の授業が極端に苦手 など
発達性協調運動障害は、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害と合併していることも多いです。
協調運動とは?
発達性協調運動障害の、協調運動とはなんでしょうか?
私たちが運動をするときには、目で物を見て位置を確認し、自分の身体の動きや力の入れ加減をコントロールしたりして、身体を動かす必要があります。
動作のための協調した動きを、協調運動と言います。
いくつか協調運動の例を挙げます。
- サッカーのボールを目で追いながら走って足でボールを蹴る
- 縄跳びの時、縄を回しながらタイミングよくジャンプする
- 靴ひもを両手を使ってうまく結ぶ
生活の中での動作の多くは、このように別々の動きをうまく協調させながら実行しています。
協調運動には、全身を使った運動(粗大運動)と、手先の操作(微細運動)が含まれます。
発達性協調運動障害は日常生活や性格にも影響
発達性協調運動障害のある子は、日常生活や学校生活で様々な困難さを感じることがあります。
他の子どもが簡単にできる動きに時間がかかったり、うまくできなかったりします。
体育やスポーツ、図工が苦手で嫌いになってしまうこともあります。
友だちのようにうまくできない、と思ってしまうと、劣等感を感じて引っ込み思案な性格になってしまったり、友だちと遊ぶことを避けてしまう可能性もあります。
発達性協調運動障害のある子のサポート
発達性協調運動障害のある子は、努力してもうまくできなかったり、動作のスピードが遅くなってしまうことがあります。
そこで急かしたり叱るのではなく、まずは協調運動の困難さを理解してあげることが大切です。
さらに、協調運動といってもどの部分での苦手さがあるのか分析し、遊びや運動を通して様々な感覚刺激を与えたりうまく身体や手先をコントロールする練習をしていきます。
苦手なことを克服させるための厳しい指導は、かえって苦手意識や挫折感を与えるだけになってしまいます。
ありのままを受け入れ、子どもが楽しみながらチャレンジできる工夫をしていくことが大切です。
KIZUKIでは、キッズヨガやカリンバを用いたセラピーを実施しています。
特にキッズヨガは、楽しみながら運動能力や身体のコントロール能力を高めることができるため、発達性協調運動障害のある子にもオススメです!
まとめ・終わりに
今回は、発達障害と発達性協調運動障害について紹介しました。
発達性協調運動障害は、ことばの問題や問題行動ほど注目されない問題ですが、日常生活や学校生活において適切なサポートをしていく必要があります。
KIZUKIでは、発達性協調運動障害のある子に対してもキッズヨガを取り入れた支援を実施しています。
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