レゴSPIKEプライム体験会に参加してきました!LEGOスパイクを使用した感想を紹介

2020年1月28日

みなさんこんにちは!プログラミング講師のTakeshiです。

2020年1月に発売されたばかりのレゴデュケーション「SPIKEプライムセット」の体験会に参加してきました。

新しいレゴのプログラミング教材はどういった内容か?レゴWeDoやマインドストームとの違いは何か?

実際にLEGOスパイク体験会で使ってみた感想や対象年齢について紹介したいと思います。

 

レゴSPIKEプライム体験会

2020年1月24日に東京・浅草橋にあるコワーキングスペース「技研ベース」でレゴSPIKEプライム体験会が催されました。

レゴSPIKEプライム体験会はレゴエデュケーションの販売代理店・AFRELが主催しています。

2020年に発売されたLEGOの新しいプログラミング教材『レゴSPIKEプライム』のブロックやデバイスを実際に触って、組み立て体験ができるイベントです。

レゴSPIKEプライムの各種デバイスを組み立てた様子

全国各地で開催予定でアフレルさんによると、100ヶ所で体験会を開催することを目標にしているそうです。

 

レゴ エデュケーションSPIKEプライムの位置づけ

レゴSPIKEプライムはこれまでLEGOエデュケーションがプログラミング教材として発売していた

  1. レゴWEDo(幼稚園〜小学生向け)
  2. レゴマインドストーム(高校生〜大学生向け)

の橋渡し役として開発されました。

主に小学生高学年から高校生くらいを対象としています。

レゴSPIKEプライムの外箱、黄色が目印

レゴWeDoでは物足りなくなってきたけれど、レゴマインドストームは難易度高いと子どもたちにピッタリなプログラミング教材とのことです。

 

LEGO スパイクプライムの特徴(デバイス編)

アフレルの広報の方にレゴSPIKEプライムの特徴がどんなものか聞き、実際に扱ってみて気づいた点を紹介します。

5×5のLEDディスプレイ搭載

メインデバイスの制御ハブには5×5=25マスで表現できるLEDディスプレイが搭載されています。

レゴSPIKEプライムの心臓部である制御ハブにはLEDが25個搭載

レゴWeDoには表示するデバイスはLED1個のみだったため、光る色でしか情報を表現するしかできませんでした。

しかし、25マスのLEDを表現することで文字や顔文字なども表現可能になり、情報表現が豊かになりました。

モーターが2個、回転位置の制御も可能に

レゴSPIKEプライムには2種類のモーターが付属しています。

それぞれ少し用途が異なりますが、2個のモーターによって前進、後進に加え、右折と左折が可能になりました。

さらにモーターに回転位置・角度が分かるようになったのも大きなポイントです。

これによって、「モーターを90度回転させる」といった命令が実行できるようになり、より複雑で細やかな動きができます。

カラーセンサーで色の見極めも

センサーとしては以下の3種類のセンサーが用意されています。

距離を計測できる距離センサー

スイッチとしても使える圧力センサー

8種類の色を識別できるカラーセンサー

この中でも、面白いと感じたのがカラーセンサーです。

LEGOブロックの色を識別することができ、センサーにブロックをかざすことで、命令を行うことが可能になります。

上手く利用すれば、色々な活用方法が生まれそうです。

デバイス接続ポートが合計6個

最大の特徴とも言えるのがメインデバイスの制御ハブが持つ接続ポートです。

今回は入出力ポートを6個搭載しています。

以前は接続ポート数が少なかったり、入力ポートや出力ポートなどインプット・アウトプットの用途が決められていました。

レゴSPIKEプライムで制作したホッパー

今回はSPIKEプライムのセットに同梱されているモーターやセンサー全て接続しても1ポート余っていて、拡張性があります。

レゴSPIKEプライムの特徴(ソフト編)

レゴSPIKEプライムがレゴWeDoから大きく変わったポイントとして、プログラミングで使用するソフトウェアです。

ブロックプログラミングで最も有名のSCRATCHをベースに(準拠)したソフトウエアでプログラミングが可能になりました。

レゴSPIKEプライムはスクラッチに準拠したソフトウエアでプログラミング

レゴWeDoも別途設定することでScratchでプログラミング可能ですが、標準のビジュアルプログラミングはScratchと異なります。

Scratchを使うことでこれまでに触ったことがある子はすぐにプログラミングに取り組めるようになります。

また、レゴSPIKEプライムを使う中でスクラッチを習得し、ゲームやアプリのプログラミングに発展することができます。

そうした点からレゴSPIKEプライムがスクラッチ準拠のプログラミング環境を採用したことで、プログラミング学習のステップアップがやりやすくなりました。

 

LEGO SPIKEプライムを使ってみた感想

レゴSPIKEプライムを実際に触って、初級のレッスンを体験してみました。

組み立てた感想としては、レゴWeDoに比べると少し難易度は上がった印象です。

レゴWeDoは通常のレゴブロックに近いブロックとブロックを組み立てる感覚でしたが、スパイクはブロックとブロックを筒状のコネクタで繋げるやり方が多いです。

デザイン性は確実に向上していると感じました。

パーツ数も増えており、デバイスの組み合わせパターンも多様になっているので、より子どもの想像力を刺激し、豊かな創造性を育めそうです。

ただ、やれることが多い分、対象年齢は高いように感じました。

レゴWeDo2.0ではポートが2種類だったので、組み合わせは2種類しかありませんでした。

  1. モーター+センサー
  2. センサー+センサー

しかし、レゴSPIKEプライムは6個のポートで全6種類のデバイスが使用できるため、幅が広い分どう組み合わせるかという点が難しくなっています。

また、通常のレゴブロックと異なり、パイプ型のブロックを使ったブロックの結合を行います。

そのため、小さなお子さまだと少し難易度が高いように感じました。

レゴエデュケーションのプログラミング教材ガイドによると、レゴSPIKEプライムは小学生高学年から中学生がターゲットになっています。

レゴWeDoを一通り活用できるようになった次のステップにレゴSPIKEがオススメです。

あとスクラッチの日本語訳がややおかしい部分があり、一見読むと理解しづらいですが、プログラミングして実際に動かせば理解はできました。

まとめ・終わりに

今回、2020年1月に発売されたばかりのレゴSPIKEプライムを体験会で実際に試してみました。WeDoに比べできることがかなり拡張しており、より色々なロボットやプログラミングが可能になりました。

スクラッチ準拠のプログラミングソフトなので、スクラッチの教材にもピッタリで、慣れたらアプリやゲームにもチャレンジできるようになります。

対象年齢としては小学5年生〜中学生くらいでないと、難易度が高いと感じました。

STEM教育でレゴのプログラミング教材を導入したい場合の参考になれば幸いです。

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