0〜3歳の子どもの社会的認知発達を調べるDESC検査の紹介。ことばの発達にも関係

2019年12月10日

ことばの発達の遅れがある場合、表面上の「ことば」のみではなく、社会性の発達についてチェックする必要があります。

今回は、3歳以下の子どもの社会的認知の発達と、KIZUKIで取り入れているチェックリストDESCについて紹介していきます。

社会的認知能力の発達とは

子どもは周囲の人とのやりとりの中で、他者への興味を育み、必要な能力を身につけていきます。

社会的認知とは、周囲の状況や他者からの情報を脳で処理する能力のことです。

例えば「いないいないばあ」やおままごとなどの遊びは、他者の存在があるからこそ遊びとして広がっていきます。

子どもはこのような周囲の大人とのやりとりや遊びを介して、相手の意図を理解したり相互的にやりとりする力を育んでいきます。

このような社会的認知の能力は、ことばの発達においても重要です。

社会的認知発達に遅れがあると、その症状のひとつとして「ことばの遅れ」が生じることもあります。

また、自閉症スペクトラムなどの発達障害のある子どもは、他者の意図の理解など社会的認知の能力に問題があることもあります。

社会的認知発達についてチェックすることは、発達障害がある子の早期発見のためにも重要です。

健診では社会的認知発達についてチェックされない場合も

先日、1歳半健診の内容についての記事を書きました。

1歳半健診で専門家は何を調べる?発語や社会性の発達について解説

 

健診では、運動発達やことばなどについてチェックされることが多いです。

しかし、表面的な「ことばの遅れ」を指摘されただけで、具体的な支援方法を教えてもらえなかった、という残念なお話も聞きます。

子どものことばが遅い場合、様々な原因が考えられます。

表面的な「ことばの遅れ」だけではなく、言語発達以前の社会的認知発達についてチェックすることが大切です。

社会的認知発達チェックリストDESCとは

KIZUKIで取り入れている社会的認知発達チェックリストDESCとは、0歳6ヶ月〜3歳5ヶ月までの子どもの社会性について調べる検査です。

社会的認知発達チェックリストDESCは、お子さまを一番理解している保護者の方に対して質問し、お子さまの普段の様子を答えてもらう方法で実施します。

チェック項目はそれほど多くないため10分程度で実施することができます。

DESCチェックリストを実施すると、社会性のめばえが何歳程度の発達レベルにあるかを調べることができます。

実際の年齢に対して、社会性の年齢が下回っている場合、具体的な対応について考えていく必要があります。

まとめ・終わりに

今回は、3歳以下の子どもに対しても実施できる社会性認知発達チェックリストDESCについて紹介しました。

発語の遅れがある場合、表面的な「ことばの遅れ」だけではなく、その土台となる社会性認知発達についてチェックすることが大切です。

KIZUKIに通われている方には、DESC検査は無料で実施しておりますのでご希望の方はお知らせください。

体験&個別相談会も随時実施していますので、お気軽にお問い合わせくださいね。