オンライン「ことばの相談」内容とおうちセラピーのプログラム例

2021年4月19日

オンラインで「ことばの発達相談」を開始し、今までたくさんの方とZoomでお話をしてきました。

今まで受けてきたご相談内容の中から、よくあるご相談と、ご提案したプログラム内容の例を簡単にご紹介いたします。

「ことばの発達相談」「おうちセラピー」とは?

KIZUKIは、言語聴覚士(言葉や発達に関する国家資格)による言葉の教室です。

銀座にて、対面でのことばの相談や、発音レッスンを行っています。

また、ことばや発達に関するご相談は、オンライン(Zoom)でもお受けしております。

お子様に対して直接行う言葉のレッスンはオンラインでは難しいため、保護者の方とのご相談と、お家での接し方のアドバイスが中心となります。

「おうちセラピー」とは、定期的にオンライン相談の時間を設け、お家でできる取り組みや課題、具体的なアドバイス等を、1〜2ヶ月に一回の程度で実施していくプランです。

このページでは、今まで受けてきたご相談や、おうちセラピーの内容について紹介いたします。

今まで受けてきたご相談内容の例

  • 1歳を過ぎたが、発語がない
  • 2歳を過ぎたが、言葉が増えず二語文でお話できない
  • 言葉は増えてきたが、発音がはっきりとせず、聞き取りにくい
  • 「カ行」「サ行」など、言えない音がある
  • 集団行動や、お友達との遊びが苦手
  • 療育や通院を勧められたが、本当に必要かどうか相談したい
  • お話が一方的で、自分のことばかり話している
  • 気に入らない時に怒ったり「かんしゃく」が多い
  • 海外在住で、日本語の獲得や発音について相談したい
  • 「目が合わない」「指差しできない」などの様子があり、相談したい
  • 自閉症スペクトラムの診断を受けたので、ことばの発達について相談したい
  • 家ではお話できるが、人前や幼稚園などでお話できない
  • 「ぼ、ぼ、ぼくね」のような音の繰り返しが多く、心配している など

一回のみのご相談もお受けしておりますが、ほとんどの方が1〜2ヶ月に1回のペースを希望され、継続してご相談を行っております。

お子様に直接レッスンを行うわけではありませんので、まだ教室に通うには早い1〜3歳のお子様についてのご相談もお受けしております。

発音のレッスンについては、次のページをご参照ください。

子どもの発音問題まとめ。さ行が言えない等、滑舌が悪い時の原因と、舌のトレーニング

「おうちセラピー」の例を紹介

「おうちセラピー」では、お家でできる接し方や、具体的な課題を言語聴覚士がご提案し、生活の中で取り組んで頂いております。

特別な教材は使用しませんので、生活の中での接し方の工夫や、身近にある物や好きなおもちゃを取り入れて実施する方法をご提案しております。

初回相談の際に、今までの発達や、現在の言葉の様子について詳しくお聞きし、その子一人ひとりの発達段階に合わせたプログラムを考えていきます。

毎回、1〜3個程度の課題をお伝えし、1ヶ月程度お家で取り組んでいただきます。その後、次のご相談の際(1〜2ヶ月後)に最近の変化をお聞きしながら課題をアップデートしていきます。

発語を促すプログラム

対象年齢:1歳前後〜

  • 口や舌の筋肉を発達させる遊び
  • 食べ物を使った口や舌のトレーニング方法
  • 発語を促す具体的な話しかけ方、接し方の工夫
  • 発声を増やして、発語につなげる方法
  • 動物の鳴き真似や、手遊びを取り入れる方法
  • 要求のタイミングで発語を促す方法
  • 動作のまねっこ、声のまねっこの練習方法
  • 身振りを取り入れて、発語を促す方法
  • 理解できる言葉を増やすための接し方
  • 発音がはっきりしない時の接し方
  • 言葉の発達を促すための、おすすめの遊び

言葉の発達(二語文での発話など)を促すプログラム

対象年齢:2歳ごろ〜

  • 質問の言葉「なに?」を引き出す方法
  • 興味を広げて、さらに語いを増やす方法
  • 簡単な質問に答える練習方法
  • ごっこ遊びを取り入れて二語文を使う練習
  • 形容詞の理解を促す方法
  • 動詞の理解を促す方法
  • 二語文を引き出す具体的な課題の方法

より発展的な言葉の使い方のプログラム

対象年齢:年長さん〜

  • 質問に答える練習方法
  • 疑問詞「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうしたの」「どう思ったの」の理解
  • 人の話をよく聴くための練習
  • 過去にあったことを言葉で伝える練習
  • 三語文以上の文章で話す練習
  • 助詞を意識して使うための練習
  • 簡単なストーリーを、順序立ててお話する練習
  • 自分の気持ちを言葉で伝えるための練習方法
  • 文字の読み書きの練習方法
  • 日記や作文を取り入れて、文章を組み立てる力を育てる方法

オンライン「おうちセラピー」言語聴覚士のサポートを受けながら家庭でことばを育もう

社会性の発達や、行動の改善のプログラム

対象年齢:2歳ごろ〜

  • 指差し、アイコンタクトの練習方法
  • クレーン現象がある時の対応
  • 社会性の発達が気になるときに練習すると良いスキルについて
  • ごっこ遊びの広げ方のコツ
  • ルールのある遊びの理解
  • 質問に答える練習方法
  • 会話のやりとりの練習方法
  • 自分から話しかけたり、質問する練習方法
  • 生活のお手伝いのなかで社会性を育む方法
  • 「かんしゃく」がある時への対応
  • 注意が分散しやすく、集中できないお子様への対応
  • 偏食がある時の対応
  • 心が不安定になりやすいお子様への対応
  • 社会性の発達チェックリストの実施
  • 自閉症スペクトラムのチェックリストの実施

発音・滑舌改善レッスンについては、こちらのページをご参照ください。

「ことばの発達相談」「おうちセラピー」のご感想

これまでにKIZUKIの「ことば発達相談」、「おうちセラピー」を受講された皆様から、多数ご感想をいただいています。

その中から一部の受講者様のご感想を紹介します。

具体的なお話でとても分かりやすく、長年分からなかった状況や今の課題が見えてきました。
遅れや違和感がある。子供がどんな状態なのかずっとわかりませんでした。でも、相談ですぐに理由がわかり、言葉の発達を促す具体的な方法を教えていただいた事で、長年のもやもやが消えて子供ともきちんと向き合えるようになったと思います。また相談振り返り資料がとても具体的でわかりやすく、いつも目につく場所に貼り、活用させていただいています。まだ数回の相談ですが、随分子供の言葉が増えてきました。ことばの相談を利用し、本当に良かったと思っています。

※上記で紹介した以外にも、受講者様のご感想を以下のページで紹介しています。

ことばの相談/発音レッスンを受けて、皆さまからのご感想をご紹介

料金

オンラインことばの相談、おうちセラピーの料金は、1回 30分 4,000円です。

発音レッスンやその他のプランについては、こちらのページをご参照ください。

お子様に直接レッスンするのではなく、保護者の方とのお話の中で、現在の言葉の様子を伺いながら、お家でできる取り組みについてご提案致します。

まとめ・終わりに

今回は、オンラインことばの相談、おうちセラピーの内容について、紹介しました。

興味があるけれど、どのような内容が相談可能か分からない、という時に参考にして頂ければと思います。

お申し込み

言葉や発音について気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。